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[受験特集]看護学部入試のポイント
メディカルスタッフを目指す人の受験専門校 京都看護医療予備校学院長が入試のポイントを紹介!

2018年度 看護学部入試のポイント Vol.1

 皆さんはじめまして。私は京都看護医療予備校学院長の小田泰之です。これからの一年間で複数回に分けて大学・看護学部に関わる様々な情報をお伝えしていこうと考えています。来年の4月、みなさんが看護学部に在籍するには、まず入試に合格することが絶対的な命題となります。そこで第一回目の今回は近年受験生に人気の高い看護系大学における入試状況(環境)について述べていくことにしましょう。早速ですがTVや新聞、その他ネットなどの情報から皆さんもご存じのように現在、わが国は深刻な経済不況(デフレ不況)から脱却すべく、第二次自民党安倍政権による景気回復策としてアベノミクスが実施されています。その効果は徐々に大手企業や円安の恩恵を受ける輸出関連企業を中心に出始めてきました。また外国人観光客の増加によるインバウンド消費で観光、飲食業は空前の人手不足となっています。実際、直近の大学生、高校生の就職内定率はバブル期(1989年)を上回る数字が発表され、数字の上では就職環境の改善が見られます。では今後、景気のさらなる回復で看護師国家資格を取得できる学校の志望者は減少に転じていくのでしょうか? 確かに、世界的に景気の悪い環境下では一般大学へ進学しても、2008年のリーマンショックの影響で、その後数年間は就職難が続いたことから看護系受験者は社会人も含め大幅に増加した経緯があります。これに対し直近の経済環境の回復で看護系受験者はこの2年間では若干の減少となりました。しかし、今年米国でトランプ政権が誕生し、その期待により米国、日本の株価は上昇してきましたが、2017年3月に入り中国経済の減速が叫ばれ、アメリカの追加利上げ(年内3回の予定)の方向性が定まらない中、日銀によるマイナス金利政策の実施と金融緩和は継続しています。また世界情勢としてシリアの内戦は過激化し、北朝鮮の核開発やミサイル実験も脅威となり、さらにはイギリスのブレグジット(EU離脱)、ドイツを含めた欧州(ドイツ以外EU諸国は若年者失業率が高い)の総選挙など世界的なイベントや課題が山積されています。真の意味での景気回復、アベノミクス効果はまだまだ不明瞭で、景気がさらに良くなり就職環境が完全に改善されるか否かは今後の動向をしっかりと観察せねばなりません。これを読んでいる皆さんの中にも何か資格を取りたいと考え、数ある資格の中でも将来性や就職の有利さ、さらには経済要因等(※後の回で特集予定の奨学金)を考慮した優先順位の中で、看護職をめざすことを決めた人もいることでしょう。このような社会・経済環境下において、やりがいを感じながら社会に貢献し、なお且つライフワークとして安定した職業を考えた時、看護や医療系の仕事は真っ先に候補として挙がってきます。これは上述しましたが日本だけではなく、世界的に見ても同じことがどうやら言えるようです。下の資料をご覧ください。看護系の大学・学部学科別の入学者数が他学部と比較して毎年の様に増加し、平成13年度~平成28年度の16年間で入学者数が約4倍弱・約15,500人余り増加していることが理解できます。見方を変えれば四年後の就職を視野に入れた受験生は文系学部(文・法・経済・商・経営・社会学部など)への進学をあえて控えてきたと言えるでしょう。

国公私立大学における学部学科別の入学者数

このような受験者の増加傾向は上述の理由以外に、健康や介護など高齢社会への国民の関心はもちろん、生活習慣病の予防のための『メタボリック健診』や『後期高齢者医療制度』など政策医療の改革により医療は私たち国民にとって大変身近なものになったことが看護系志望者増加の一因にもなっています。政策医療の流れを考えても、従来通り病棟でケアを実践することはもとより、地域包括医療システムの下、訪問看護師として在宅患者さんのケアは必要度の高いものとなります。それは経験則だけでなく教養科目を含め患者さんを全人的にケアするため医療部分だけでなく、社会・経済的な側面からもアセスメント(情報収集と理解、予測、判断など)するアビリティ(能力)の基礎的、広角的な学びを大学では多種多様な学びの環境から得ることが可能であることも人気のひとつです。さらには、6年前に起こったわが国未曾有(みぞう)の不幸な災害となった東日本大震災の報道を通じて、活躍する看護師の姿を見て感動や共感を覚え、看護の道を自ら歩み始めた受験生がいることも追記しておきます。このような看護系への進学モチベーションの高揚は高校生だけに留まらず、とりわけリーマンショック以降、社会人からの進路変更組も増加しており、実際に入試では大卒・短大卒社会人が受験でも台頭し、一般受験者を脅かす存在となっています。またその進学先でもある看護系大学や看護学部が15年あまりの間で数多く開学や新規に設置(平成29年4月254大学 )されたことで看護師になりたいと切望する受験生の受け皿となりました。ちなみに254大学という数は、全国の大学のうち1/3が看護系学部もしくは学科を設置したことになり、看護大学のみで一学年定員が※表❶からも分かるように2万1千人を超えています。平成29年3月22日に発表された看護師国家試験の全体を見ても今や4人に1人は看護大学卒業者の時代となってきました。(受験者数62,534人合格者55,367人 全体合格率88.5%)このように大学が増加した理由のひとつに、高度医療に伴う高度看護ケアがあげられます。専門学校では学ぶことのできない看護専門知識の習得は、受験生に意識改革(高度看護ケアの必要性)と意欲(高度看護ケアの知識を学びたい)を与える結果となり、現在の高倍率の原因になっています。いずれにせよ『看護』、とりわけ大学というアカデミックで恵まれた教育環境で『看護』を享受したいと考えることは自然な流れでもあり、社会のニーズだと言えるでしょう。

 次回は大学と専門学校の違いについてお話しする予定です。

全国の看護学部一覧

全国の看護学部をもつ大学をリストアップしました。あなたの志望校選びにお役立て下さい。

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